« てるてる家族がフジテレビに | トップページ | 宣伝費ゼロ時代の新しいPR術 を読んだ »

2004.04.01

てるてる坊主の照子さん〈下〉 新潮文庫 を読んだ

たまには息抜きで小説でも・・・という事で、NHK連続テレビ小説「てるてる家族」の原作『てるてる坊主の照子さん』を読みました。
文庫本で上中下巻の3巻に別れているうちの下巻です。

購入しようと思ったのがドラマの最終回に近かったこともあり、下巻だけ売り切れていて、なかなか手に入れることができませんでしたが、タイミングよく購入することができ、ちょうどテレビドラマが終わる直前に読み終わりました。

照子さんの活躍、春子ちゃん・夏子ちゃんの成長が話の中心となりますが、全編を通じて春男さんの家族に対するあたたかい愛情が伝わってきます。春男さんは浄瑠璃のお師匠さんとの浮気や悪友との麻雀三昧で、普段は照子さんを呆れさせていますが、ここ一番というところで一家の大黒柱らしい発言・行動をします。

春男さんの最大の見せ場は、、、
オリンピック出場(アイススケート)を目前に伸び悩んでいる春子に対し、照子はあせり、ついに怒ってしまいます。その様子を見て春男は、「オリンピック出たいとか、有名になりたいといったことは次元の低い夢だ」と照子さんにいいます。そして『スポーツは心の錬金術や』と。
金以外の物質から金を生み出そうとしたのが錬金術です。結局、錬金術では金を生むことはできませんでしたが、その過程で、いろいろな技術が生み出されました。
スポーツも錬金術のように、目標を持ってがんばることで、自分自身の心の中に何かを生み出す。人間が鉄から金になったとき、そのご褒美としてオリンピック出場があると、春男さんは言うのです。

テレビドラマの『てるてる家族』とは、ストーリーが多少違っています。春子ちゃんのオリンピック出場で物語は終わり。秋子ちゃん・冬子ちゃんには、特別なことは起こりません。特別なことが起こらない分、冬子ちゃんの日常会話の一言一言に心情がよく表れていており、読んでいて、楽しくなったり切なくなったりいろいろな気持ちになることができます。
それぞれ登場人物の想いや行動が、的確にわかりやすく表現されていて、みんな生き生きとしています。細かい描写が書き込まれているわけではないのですが、手に取るようにその場の雰囲気が分かり、物語にあたたかく包み込まれるようです。

小説は小説として、ドラマはドラマとして十分に楽しめます。さらに両方を読んで・観ることで、「てるてるワールド」に奥行きと幅が出てきます。
(2004/03/23読了)

てるてる坊主の照子さん〈下〉 新潮文庫
てるてる坊主の照子さん〈下〉 新潮文庫

なかにし 礼 (著)
価格: ¥420 (税込)
文庫: 224 p ; サイズ(cm): 148 x 105
出版社: 新潮社 ; ISBN: 4101154236 ; 下 巻 (2003/07)

|

« てるてる家族がフジテレビに | トップページ | 宣伝費ゼロ時代の新しいPR術 を読んだ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/14172/379097

この記事へのトラックバック一覧です: てるてる坊主の照子さん〈下〉 新潮文庫 を読んだ:

« てるてる家族がフジテレビに | トップページ | 宣伝費ゼロ時代の新しいPR術 を読んだ »