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2004.07.13

エスカレーターのマナー

デパートや駅にあるエスカレーター。東京では左側に立ち止まり、右側が歩く人というマナーがあります。これが大阪だと反対で、左側を空けて右側に立ち止まって乗っています。

実はこの話、どちらがいいといった単純な問題ではないようです。

東京新聞の連載企画に「都会の死角/エスカレーターの右空け」(番外)というのがあります。
新聞によると、右側に立ち止まり進路を譲らなかったためにもみ合いになり怪我をする事件まで起きているようです。
事件が起きたエスカレーター、通行量が多い場所なので歩くのはお年寄りにとっても危険ということで「混み合う時は二列並びでお乗り下さい」「歩かないで下さい」という大きな掲示があるそうです。

■利用者それぞれの立場

健康体の私にとって右空け(左空け)マナーは、非常に有効なマナーです。
ところが、怪我などで右手しかうまく使えないといった事情の人にとって右空け(左空け)マナーは、つらいもののようです。

この連載企画には読者から様々な意見・体験談が寄せられており、

▼エスカレーター上歩行をやめて欲しい

>「知的障害のある娘と並んで乗りたいのに、(並ぶと)後から来る人に邪魔にされ、突き飛ばされる怖い体験をした」
>「年を取ると足元がふらつく。利き手の右手でベルトを持ちたい」
>「急ぐ人は階段を使ってほしい」「歩行禁止を明示してほしい」

▼エスカレーター上歩行をしたい

>「『若い人は階段を歩いて』というが、私は一日に往復で二十八階分も上り下りしている。ラッシュ時に毎日、利用している人の意見を重要視してほしい」
>「やむを得ない事情がある人に無理をさせてはいけないが、歩行禁止はとんでもないと思う」
>「体が不自由な方やお年寄りには、(エスカレーターより)エレベーターの方が安全」

といった感じです。
急ぐ人は階段を使い、体が不自由な方やお年寄りは(エスカレーターより)エレベーターを利用するというのが妥協点として見いだせそうですが、次のような意見も。

▼その他の意見

>左半身が不自由な大田区の男性(63)は「エレベーターは、健常者とベビーカーの主婦で満員のことが多い」
>足の病気でつえを使い、エスカレーターに乗れないという世田谷区の男性(37)は「階段を駆け上がったり、駆け降りたりする人たちは、私たちにとって動く凶器。階段は、エスカレーターに乗れない体の不自由な人たちのものでもある」

■業界団体の日本エレベータ協会の立場

ちなみに『業界団体の日本エレベータ協会は、エスカレーターを歩くのは「危険」との立場』だそうです。つまり、エスカレーターでは歩かないのが基本ということです。

■何が大切か

一通り新聞記事に目を通してみると、自分勝手な人間が多いなぁという印象を持ちます。
決まり切った道徳的なセリフになってしまいますが、「他人を思いやる気持ちがすくない」。

自分自身を振り返ってみると、駅のエスカレーターで右側に健康そうな人物が立ち止まっていたらムカッとし、デパートなどのエスカレーターでは荷物を持った人が多いので立ち止まっていてもいい、という感じでした。
つまり場所と状況で、右空けマナーを自分自身の中で適用する・しないを決めていました。

ところが健康そうに見えるひとでも、本当は事情があるかも知れないということを今回の記事で知ることができたので、場所と状況以外にも“人”もみて判断していこうと思いました。
残念ながらまだ、「エスカレーターは歩かない」という立場にはなれませんが。

新幹線で新大阪の駅に着き、在来線に乗り換えるためのエスカレーターで、“左空け”を見るたびに「大阪に来たなぁ」と実感していましたが、その光景もこれからは違った形で見えてくるかも知れません。

■記事リンク:都会の死角 エスカレーターの右空け(東京新聞)

▼<上>見過ごされる不自由 
http://www.tokyo-np.co.jp/00/thatu/20040628/mng_____thatu___002.shtml
▼<下>利用者任せの“安全” 
http://www.tokyo-np.co.jp/00/thatu/20040629/mng_____thatu___000.shtml
▼<番外>
http://www.tokyo-np.co.jp/00/thatu/20040709/mng_____thatu___000.shtml

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