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2004.09.18

反社会学講座 を読んだ

スタンダード反社会学講座」という名のホームページで展開された講義に加筆修正して出版したのが本書です。

反社会学と銘打ってありますが、実に真面目に社会学している作品です。
社会学っぽい手法で結論づけられた問題を取り上げ、表に出てこなかったデータを用い新しい結論を提示していきます。
例えば「少年の凶悪犯罪は本当に増えているのか?」を検証している項では、通常マスコミで使われている「増えている」根拠を示しやすくするために過去のデータをすっぱり切り捨てた統計を取り上げ、昭和20年頃まで遡り示すことで、昔の方が犯罪件数が多かったことを提示しています。

作者のテンポ良い語り口と適度な毒がいいバランスで混じり合い、社会学とはこうあるべきというものをしっかり示しています。「社会学って何?」という人は、この本を読むことでそれが何かを知ることができます。・・・社会学の歴史はまた別で勉強する必要がありますが。

社会学に興味がなくても社会問題に関心のある人は、個々に書かれている講義を読むことで問題解決の糸口を知ることができます。

3流大学の社会学部出身なんですが、3流大学であったがために教授陣が程よくいい加減だったので、社会学の何たるかを反社会学的立場からみることができていたような気がします。
ちなみに、例で挙げた少年の凶悪犯罪統計のマジックは既に大学時代に知っていました。

まぁ、社会学で世の中を論じるときは1次データを作るか、見つけ出すかして論じる必要があるということですね。都合のいいように切り取られた2次データや3次データ(子データ、孫データ)からは何も導き出せないということです。
つまり、この本に書かれた時点で2次データになってますので、ここに書いてあることを鵜呑みにして他人に話してはいけないってコトですョ。
(2004/09/13読了)

反社会学講座
反社会学講座
パオロ・マッツァリーノ
価格:¥ 1,500(定価:¥ 1,500)
単行本
出版社: イースト・プレス ; ISBN: 4872574605 ; (2004/06/20)

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