ジョゼと虎と魚たち を読んだ
久しぶりに小説を読みました。
ジョゼと虎と魚たちのDVDは買ったものの見る機会を失ってしまい、せっかくなので原作を先に読もうという事にしました。
田辺聖子さん自身は以前から知っていたのですが、小説を読んだのは今回が初めてです。よく筒井康隆さんの本を読んでいたのですが、筒井さんのエッセイなどでよく名前が挙がっていました。
この本は、「ジョゼと虎と魚たち」を含む8編の短編集で、どれも男女の関係を描いています。
子供の読むような童話ではなく、大人の男女(人間)の物語です。
いずれの話も、納得というか感心というか、細かい描写で登場する女性の心理が実によく分かります。それぞれの物語を読むたびに、こういった話が理解できる自分の存在を認識し、大人になってしまったんだと実感しました。
短編ですが、内容の濃い男女の事情(情事ではなく)を覗くことができました。
「ジョゼと虎と魚たち」のDVDを観ることになりますが、おそらく小説とは全然違うんだろうなぁという気がします。
小説のジョゼ(私の心の中)と映画のジョゼ(池脇千鶴さん)とが一致しなかったので。
(2004/10/21読了)
小説:ジョゼと虎と魚たち
田辺 聖子
価格:¥ 500(定価:¥ 500)
文庫
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4041314186 ; (1987/01)
DVD:ジョゼと虎と魚たち
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