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2005.04.12

「優しい時間」評

すでに4月クールのドラマが始まっているのに1月クールのドラマ評です。で、タイトルの通り「優しい時間」について。

この番組はTBSの「H2」の裏番組ということで、自分がDIGAを買うきっかけとなった番組です。・・・つまりそれだけ思い入れが強かった訳です。

1クール分(11話)も必要なかったんではないかというのが真っ先に感じたことです。
主軸が父(寺尾聡さん)と子(二宮和也さん)が仲直りをするエピソード、そこに父のいる店で働く心に病(暗い過去)を持つ女性(長澤まさみさん)のエピソードが重なるという展開ですが、たぶん2時間ドラマでやった方がメリハリがあって良かったと思います。

最終話近くまで父と子が出会うことがありませんし、父と子を繋ぐ役割だと思った女性に必然性は感じませんでした。おそらくこの女性がいなくてもこの親子出会っていたでしょう。
父の方は多少、この女性から影響を受けていましたが、子供の方は最初から自分に目標があり、それに向けて自分自身で結果を出し父に会いに行きます。
この部分が作品をつまらないと感じた一番のポイントです。

ドラマは心境の変化を具現化するものだと定義すると、この作品は心境の変化が少ないのであまり旨くない作品ということになると思います。

技術的(裏方的)な見方をするのはあまり好きではないのですが、父系エピソード(喫茶「森の時計」)と子系エピソード(陶芸釜)は全く独立して進行しているので、同時撮影が出来て効率的だなぁと思いました。実際にそうしたかどうか分かりませんが。さらに父系エピソードでは、「父・母」のシーンが完全に独立します。

毎回のゲスト出演者も、(父が経営する喫茶店にやってくるのですが)あまり本筋と絡むこともなく言いたいことを行って去っていく感じでした。

細かいこと言えば小泉今日子さんが長澤さんに「本気で死ぬのなら切る場所が違う」とリストカットした自分の腕を見せるシーンで見せた傷跡も、そこじゃないんじゃないと思ったりしました。
まぁ、ドラマなのであんまり具体化すると問題があるからだと思いますが、リストカットはああじゃないです。
・・・小泉さん自身の演技は良かったですよ、本当に。

寺尾聡さんの無言の演技・表情は、見て良かったと感じた部分です。それと理屈抜きに長澤さんが出演していたのは良かったです。

で、結局、この作品に「倉本聰」という名前がなかったらと考えた場合、 優しい評価は出来ないなぁという結論に達したわけです。

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