「ファイト」のススメ
NHK朝の連続ドラマ「ファイト」が面白い!
何度となく今回の朝ドラ「ファイト」は面白いと言ってきましたが、先週と今週の放送を見て確信しました。
まだ見ていない方は、(たぶん)今からでも間に合いますので是非ご覧になって下さい。
■「ファイト」ガイド(これから「ファイト」を観る方へ)
はじめの1,2週はストーリーや雰囲気が掴めないかも知れませんが、3週目くらいからこのドラマの味が分かってくると思いますので、それまでは我慢というコトで。
まぁ、我慢しなくても良いんですけどね。NHKの連続テレビ小説のサイトや、Yahoo!テレビ - 2005 ユイカな日々 ファイト ~ヒロイン 木戸優の成長日記~などを見ればいままでの流れが掴めますので。
今の時点でとりあえず押さえておきたいポイントは、ヒロイン:優(本仮屋ユイカさん)の父:啓太(緒形直人さん)のダメオヤジぶり。
とにかくダメダメです。飲む打つ買うといったダメっぷりではなく、正直な生き方しかできないのです。また、若い親なので、優に対して感情的になってしまう事があります。
それ以外にも、個性的で魅力ある脇役が大勢いますが、その辺を味わうのは自然にできると思います。
■「ファイト」の魅力
自分が推している理由を一言でいえば「『ファイト』はドラマとして楽しめる」という事です。
どういう事かというと、「出演者そのものを楽しめる」「出演者の演技を楽しめる」「出演者のアンサンブル(組み合わせ)を楽しめる」「ストーリーを楽しめる」というコトです。
その中でも「出演者の演技を楽しめる」というのは、最近のドラマではなかなか味わう事ができません。
例えばキムタクの月9や離婚弁護士、タイガー&ドラゴン、ごくせん、どれも出演者そのものを楽しむ事は出来ます。それは「あの人がこういう演技をするんだ」という、役者の個性と役の個性の融合なりギャップを楽しむ事です。「ファイト」の場合は、「この場面でそういう演技(表現)をするんだ」という役者と観ている側とで役のイメージの
融合なりギャップを楽しめるんです。
例えば先週の放送で、父の作ってくれた卵焼きを親友に踏まれ、それがきっかけで自分の中に貯め込んでいたものを話し始めるというシーンがあったのですが、その時の本仮屋さん(ヒロイン:優)は感情にまかせて大声でわめき散らすのではなく、親友と自分との関係・父と自分との関係、その間で身動きがとれないということを押さえた演技で見せてくれました。
また今週、登校拒否になってしまい学校に行っていない事を両親に責められるシーンでは、大粒の涙がいくつもいくつもこぼれていました。無駄なセリフを省き本仮屋さんの表情に頼ったシーンですが、その難しい演技を綺麗に演じていました。あれだけの大粒の涙をこぼし続ける演技を自分は今まで見た事がありません。「そうか、そういう演技をするんだ、やられたー」って感じです。
「役になりきっている」なんていうのは、一生懸命に必死になって演じている若い役者にいう褒め言葉であって、「ファイト」には「役になりきっている」なんて人は誰もいません。
役をどのように表現するか、そして「私は、こう演じました。観客の皆さんはどう思いますか?」と問いかけることができるのが役者だと思います。そういう役者と観客の真剣勝負ができるのが「ファイト」だと思います。
ちなみに演劇論の中に『演劇の4要素』というものがあって、「役者」「ストーリー」「観客」「場所(演じる場所)」という4つなんですが、このどれが欠けても演劇が成立しません。
「ファイト」の場合、観客を蔑ろ(ないがしろ)にせず役者と観客で真剣勝負ができます。ストーリーも巧みに編まれており、ヘタに過去の映像の再利用をせず上手く進んでいきます。(わかばでは、ここで言う「過去の説明」が多すぎでした。)一人一人の心理描写も丁寧ですし、大上段からお説教を観客に押しつけないのも見事です。
場所も視聴率低下地帯ではありますが、録画すれば問題ないですし、途中打ち切りも余程の事がない限りありません。さらに民放のようにスポンサーの影響(車メーカーがスポンサーでひき逃げネタはNGとか)も受けません。
勿論、演出も音楽もいい効果を上げています。
■本仮屋ユイカさんの魅力
「美人は3日見れば飽きる、ブスは3日見れば慣れる」という言葉があります。
本仮屋さんは、決して誰もが美人だというような感じでは無いと思うのですが、それが逆に良い感じです。決してブスではありませんよ。
華がないという言い方もできると思うのですが、いつも「もっと見たい」という気持ちにさせる不思議な魅力があります。
そういえば、昨日のジョンコを見ているシーン(ジョンコに寄り添う前)の本仮屋さんの顔を見ていたら、祖母:佳代
(三林京子さん)にちょっと似ていました。(^_^;
ちなみに金八先生の時には、「こういう子役上がりの演技をする子は、将来成功しないんだろうなぁ」と思っていたのですが、見事その期待を裏切ってくれました。
「ファイト」を見て気になったのは、本仮屋さんは涙を流すと口元を伝わるのですが、涙で口元が光るんですよね。
照明の当て方だと思うんですが、泣いているのに口は油ものを食べたようなテカりが出てしまうんですよね。それがちょっと残念かなぁと。
そういえば、本仮屋さんはマツモトキヨシのCMに出演していますね。このCM結構前からやっていますが、朝ドラが始まってからも続いています。
朝ドラが始まっているのに民放で見る事ができるのって朝ドラヒロインでは珍しいのではないでしょうか。
■関連サイト
連続テレビ小説「ファイト」
Yahoo!テレビ - 2005 ユイカな日々 ファイト ~ヒロイン 木戸優の成長日記~
NHK朝ドラ:「ファイト」私評 by O-yumiko
TV DRAMA REVIEW(テレビドラマレビュー)
■関連情報
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コメント
TBありがとうございます。「ファイト」いいですね。ご意見に同意です。
全然「お涙ちょうだい」じゃないけど、いつのまにかヒロインに感情移入していて優と一緒に泣いてしまいます。ここ数年の朝ドラでありがちな「登場人物にあからさまな主張を語らせる」見も蓋もない手法ではなく、ストーリーの中で自然に表現しているのがいい。伏線の使い方もうまい。脚本の橋部敦子さんと出演者、特に元仮屋ユイカさんには脱帽です。
投稿: 玄倉川 | 2005.05.20 19:09
トラックバックさせて頂きました。もしよろしければ、トラバ返しして頂けませんでしょうか。お手数お掛けしますが、どうぞよろしくお願い致します。m(_ _)m
投稿: 狩猟犬 | 2005.05.22 11:29
すきまさんがこれだけ「ファイト」を推してくれると心強いなあ。
私にとっての「ファイト」は優を見て一緒に泣くってドラマじゃなくて、「頑張って」とエールを送りたくなる感じですね。
折れそうだけど折れないギリギリ感がタマリマセン。
つらいつらいといってるけど常に微かな光が射してて真っ暗じゃないし先がまったく読めない展開も楽しいです。
来週からの四万温泉編にも期待しましょう!
投稿: kuma6663 | 2005.05.22 20:22
皆さんコメントありがとうございます。
> 玄倉川 さん
おっしゃるとおり「あからさまな主張がない」のがいいですね。わかばの「緑と共生できて家族全員が」っていうのは、大人のヒロインにはややムリがありましたしね。ファイトの優が「一緒に暮らしたい」というのは、まだ分かりますのよね。
>狩猟犬 さん
了解です。わたしの方もTBさせて戴きます。
>kuma6663 さん
自分も同じで毎回、「優!頑張れ!!」って力入れちゃってます。
で、応援しているうちになんだか元気になれちゃう感じです。
暗いっていっても目を背けるような悲惨さではないので、「朝」見ても問題なさそうですよね。・・・朝ドラでは「おしん」がありますし。
投稿: すきま | 2005.05.23 16:31
はじめまして。「ファイト」からきてしまいました。
ワタシも「ファイト」はまってます。
先週は一週間涙涙でした....
今までの朝ドラと違い台詞も作りもとても丁寧だと思います。
投稿: sun | 2005.05.24 09:51
TB ありがとうございます。
朝ドラにしては 重いけど でも 朝ドラフアンとしては やっぱり見てしまいます。
優は 今後、どのような道に進むのか
すごく興味があります。
やっぱり 馬関係なのかな~。
今朝は 久しぶりに笑顔の優が見れたけど
今後も いっぱいの笑顔が見れたらなあ~と思います。
投稿: のぞみ | 2005.05.24 14:00
コメントありがとうございます。
これからもよろしくお願いしますm(_*_)m
>sun さん
先週・先々週と最高のデキでしたね。
久しぶりに「ドラマ」を見ている感覚がありますよね。
>のぞみさん
優の笑顔は幸せにしてくれますよね。
人柄がにじみ出るような笑顔が素敵です。
投稿: すきま | 2005.05.25 19:25