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2012.02.23

本村氏の再婚。光市母子殺害事件。

光市母子殺害事件(Wikipedia)ですが、今月20日、元少年の死刑が確定しました。

当事者ではないので個人的には、「ようやく一区切りがついたんだ」という気持ちです。

このニュースの後、いくつか奇妙な出来事が起きています。

■死刑確定を喜ぶ

たとえばこちら。

痛いニュース(ノ∀`) : 【光市母子殺害】 元少年の死刑確定へ - ライブドアブログ

若いころであれば自分も喜んだかもしれません。

ただ、人の生き死にを人並み程度に経験をしたのでこういった感情は持たなくなりました。

これはあくまでも一区切りであって終わりでありません、被害者・加害者・その周りの人々・社会にとって。

妻と長女を奪われた本村洋氏も会見で『犯罪が起こった時点で、みんな敗者』と語っています。


■死刑確定だから実名報道

元少年も30歳になりました。

それだけ年月が過ぎたということですが、今回の死刑確定を受けて報道機関が少年の実名報道に踏み切りました。

例えば産経新聞の記事(【光市母子殺害】最高裁が上告棄却 元少年の死刑確定へ)では、

 産経新聞社は原則として、犯行当時に未成年だった事件は少年法に照らして匿名とし、光市母子殺害事件も被告を匿名で報じてきました。しかし、死刑が事実上確定し、社会復帰などを前提とした更生の機会は失われます。事件の重大性も考慮し、20日の判決から実名に切り替えます。

と書いてあります。


「更生の機会は失われる」と断言して良いものでしょうか。

これは社会(コミュニティ)からの抹殺処分です。司法で死刑が確定し、社会でも死刑が確定したわけです。

元少年にしてみれば、「別に更生してもしなくてもいいですよ、どうせ殺されるんですから」と言われたに等しいです。

社会上の死刑というよりも、「社会に存在していないモノになった」といったほうが適切かもしれません。

もちろん元少年の行った犯罪を庇うつもりは全くありません。

ただ、こういった理屈が通ってしまう世の中はおかしいと思います。

実名報道するタイミングは、他にもあるはずです。

それこそ「どうせ死刑になるんだから人を殺そう」と思う少年の事件が今後起きるかもしれません。

社会では罪を償わせることを考えなくてはならないと思います。


■本村氏の再婚

本村氏の再婚に違和感を感じている人がいます。

. #thoton 氏 「本村の心は、再婚相手の新妻にこそあれ、殺害された元妻とその妻との間に生まれた子供にはない」 - Togetter

#thoton 氏の「本村の…」と呼び捨てで始まる冒頭が全てを表しています。

また、松本サリン事件の河野義行氏を引き合いに出しているが、本件とは全く事情が違うことを理解してない。

参考。河野義行さんは、サリン吸入で植物人間となった妻の介護を14年間、続けた(妻は2008年に他界。意識は一度も戻らなかったとみられる)。また、麻原彰晃や実行犯の信者に対する死刑には反対している。

死刑に反対している理由を理解しているのだろうか?

また同調者が少なからずいることに驚いています。

事情も知らず、当事者の心情も考えず、無責任に発言することは、人を不愉快にし、社会に損害を与えます。

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