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2012.05.28

studygiftのその後

前回、studygiftについて取り上げました。

studygiftは、人の人生を狂わせるシステムかも知れない: すきま

今日(2012.05.28)付けで『studygiftの今後について』と題された文章が掲載されました。

※この記事の最後にその全文を掲載しておきます。

■坂口さんの人生を狂わせないで欲しい

まず思うのは、坂口さんの将来。

弄ばれてしまったと感じるかもしませんが、このことをバネに頑張っていただきたいと思います。

まぁこれだけ有名になった(そもそも有名?)のですから、大学で学ばなくとも何とか生きていけるでしょう。

ただ今回の文章で気になったことがあります。

それは坂口さんの『私が事実確認を怠ったことで』という文章。

本人が書いていないのかもしれませんが、何の事実関係だかさっぱりわかりません。

坂口さんは、このプロジェクトに乗っかった訳で、企画した側ではないはずですよね。

それであれば、自分自身のことを素直に表明して、プラットフォームに乗ればいいだけの話です。

事実確認を怠ったのは企画側です。

■家入氏のツイート

学費ってみんな一度は通る道だから、それだけに今回の件で色んな想いが吐き出されたんだと思う。学費に困ってる学生がこんなに居るのは僕ですら最近知ったし、その事についてみんなが考えるきっかけになったのだとしたら、それは良かったと思う。 ‪#studygift‬
このグラフを見て欲しい。バブルが弾けた後も学費は高騰し続けている。 http://shinroroom.blog13.fc2.com/blog-entry-97. … これは日本に限らない。今後の、震災後の、日本を担うべき学生が、学びたくても学べない状況になっている。 ‪#studygift‬
#studygift‬ が今回果たした(終わってないけど)役割は大きいと自分ながら思う。もっと上手くやれる人がいるならやればいいし、国や大学が動くならそれでいい。僕らはやり方がまずかったけど、それだけにこの騒ぎをどう収束させるかが大事かってのはわかってるつもり。
だからこそ色んな方の意見を聞きたい。この件だけじゃ無く、この先の未来を。学費に限らず、困ってる人を救う方法を。‪#studygift‬ がどうとか、家入がどうとか、日本における寄付文化がどうとか、そんなレベルの話では無い。

根本的に違うと感じるのは、『そこまでして大学に行かなければならないの』ということ。

今も昔も経済的な理由で進学できない人はいると思います。
それに対し、支援することはいいことだと思います。

でもその前に、『大学が全てじゃない』ということを言う必要があるのではないでしょうか。

中卒・高卒・大学中退だって、素晴らしい人は世の中にたくさんいます。
自分自身のコンプレックスがそうさせているのか分かりませんが、大学が全てだと思っているような感じです。
なにか大学に恨みでもあるのでしょうか。

それに、『困っている人を救う方法を』という割には、考えていることが小さい。

今回の件で言えば、大学を動かす、国を動かすといった大きな行動はではなく、身近にいる人からお金を集めていることでしかない。

liverty

自由に生きることに反対はしませんが、社会というコニュニティの中で生活していることを忘れないでいただきたい。自由と勝手は違います。

このサイトにはいろいろな企画があるようですが、どれも直接的なお金ありきで好きになれません。

『学費を支援してくれるパトロン』
『得意な技術をクーポンとして販売してみましょう』
『究極の広告スタイルを模索するサービス』
『その回答をしてもらったらお金を払おう』
『月額¥3,000で販売』
『誰でも簡単に広告料を受け取る事が出来ます』
『誰かの個人情報をガチャとして売り出していきます』
『アイテムを詰め合わせとして販売し』

■参考

Webに爆誕した「studygift」という善意の塊の壮絶なオチ - conflict error
善意で始める危険 - novtan別館
studygift関連はてなブックマーク名言集 - NAVER まとめ


■以下、全文引用

studygiftの今後について 2012.05.28 まず初めに、この度の坂口綾優さんへの支援につきまして、 ご支援を頂いた方々はもとより、studygiftに関心を持って頂いた多くの方々に対して、 多大な混乱を招いてしまったことを、心よりお詫び申し上げます。

studygiftは新しい形で学費支援を行うことを目指して
従来の “どんな人にいくら渡るのか解りにくい寄付” では無く “この人に共感するから支援” を実現すべく オープンした学費支援プラットフォームです。
しかし多くの方にご指摘頂きました通り、坂口さんの現状説明において、
スタッフによる確認不足や、誤解を招く様な表現がございました。
またそれらに対し、ユーザー様へのご説明に不足する部分が多々ありましたことも、紛れも無い事実です。

我々は今回の事態を厳粛に受け止め、至らない点を改善していく所存です。
今後の動きに関しては、弁護士などの専門家や皆様にご相談しながら協議させて頂き、
決定次第サイトで告知させて頂きます。

studygiftの活動再開時期は未定となっておりますが、私たちの学生を救いたいという気持ちは 変わっておりません。

何卒宜しくお願い致します。
坂口さんへの支援返金について
この様な混乱の最中にありながら、坂口さんへのご支援を表明して下さった多くの方々に
坂口さん本人はもとより、我々スタッフからも改めて心より感謝申し上げます。
しかし、今回、坂口さんご自身より返金を希望する申し出がございましたこと、
また我々としても坂口さんの将来を第一に考えた結果、
今回のご支援金を一旦返金させて頂く方向で、支援者の皆様と真摯にお話をすすめさせて頂くことが
最善であるという結論に達しました。

方法につきましては支援者の皆様に追ってご連絡させて頂きます。
何卒深いご理解を賜ります様、宜しくお願い申し上げます。


studygiftスタッフ


引用ここまで。

さらに、坂口綾優さんのコメントも掲載されています。

この度は私が事実確認を怠ったことで、サポーターの皆様、
サイトをご覧の皆様にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありません。

いろいろ考えた結果、サポーターの皆様にご理解いただけましたら、
全額を返金させていただきたいというのが、今の私の意思です。
このような状況の中で、195人の方と26社の皆様から応援していただけたということが、私にとって大きな財産です。

今回ご支援、ご意見くださった皆様の気持ちを裏切らないよう、
これからも頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。


坂口 綾優

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